女性の就活スーツはこう選ぶ！ポイントやシーズン別の着こなし方も徹底解説

● スーツの種類

女性の就活スーツとして最もふさわしいとされるのは、黒無地のリクルートスーツです。ネイビーやグレーなどのカラーバリエーションもありますが、日本では黒色が定番カラーとして定着しています。

素材はシンプルなものを選びましょう。光沢や艶があるものは華美になりすぎるため好ましくありません。また、チェック柄やストライプ柄といった柄物もフォーマルな着こなしが難しいため、避けるのが無難です。

● パンツ／スカート

就活において、パンツとスカートのどちらが良いということはありません。どちらを選んでもマナー違反にはならないため、ご自身の好みや与えたい印象、着心地や動きやすさを考慮して選びましょう。

また、スカートを着用する際は、肌色のストッキングを必ず着用します。パンツの場合は、着用がマナーとされているベルトも忘れずに準備しましょう。

● ブラウス

就活で着用するブラウスは、白い無地のものが定番とされています。襟のデザインには、レギュラーカラー（シャツ型）やスキッパーカラー（開襟型）などいくつかの種類があり、与えたい印象に合わせて選ぶことができます。

スキッパーカラーは顔周りがすっきりとして明るく活発な印象、レギュラーカラーは真面目で落ち着いた印象に導いてくれます。

ブラウスの袖は、ジャケットから見えないように、手首が隠れるくらいのサイズ感を選びましょう。

● 小物

【就活で必要な小物】

• ・A4サイズ以上の書類が入るバッグ
• ・黒いパンプス
• ・ストッキング（スカートの場合）
• ・ベルト（パンツの場合）
• ・時計（シンプルなデザイン）
• ・コート（シーズンに応じて）

就活で使用するバッグは、黒無地でシンプルなデザインのものを選びましょう。肩にかけられるショルダータイプを選ぶと、持ち運びにも便利です。また、履歴書などの書類を入れるため、A4サイズ以上かつ床に置いても倒れない自立型がよいとされています。

靴は黒のレザー素材で、プレーンまたはストラップタイプのパンプスを選びます。ヒールは歩きやすさを考慮して太めのもの、かつ3～5cm程度と高すぎないものが好ましいです。

時計は、時間をすぐに確認できるシンプルなアナログ式を選び、華美なデザインや大きな文字盤のものは避けましょう。

また、冬や肌寒い時期にはコートも必要です。着用する際は、落ち着いた色味のベージュかブラックのトレンチコート、またはステンカラーコートが最適です。

● ジャケットは1つボタンではなく「2つボタン」が基本

女性の就活スーツのジャケットは、胸元が開きすぎず、適度なフォーマル感を演出できる「2つボタン」がおすすめです。1つボタンのデザインもありますが、2つボタンの方がより真面目な印象を与えやすいとされます。

着用時のマナーとして、男性の場合は一番下のボタンを外しますが、女性の場合は上下両方のボタンを留めるのが一般的です。

● 機能面もチェックする

就職活動中は、連日スーツを着用して説明会や面接で歩き回ることが多いです。そのため、機能性も重要なチェックポイント。たとえば、自宅で洗えるウォッシャブル機能や、シワになりにくい防シワ加工、動きやすいストレッチ素材などがあります。

自分にとって、どんな機能があれば就活を快適に進められるかをイメージしてみましょう。

• 【就活スーツの主な機能】
• ● ストレッチ機能…動きやすい
• ● 防シワ機能…シワを抑えてきれいな見た目を維持する
• ● ウォッシャブルスーツ（洗濯）機能…汚れが付いてもすぐに洗濯機で洗える
• ● 消臭・防臭機能…汗をかいても臭わない

● ジャストサイズのスーツを選ぶ

就職活動で良い印象を与えるためには、身体にフィットしたジャストサイズのスーツを選ぶことが望ましいです。サイズが大きすぎるとだらしなく見え、小さすぎると窮屈な印象を与えてしまいます。

店舗でしっかりと採寸し、試着をすることで、自分に合ったサイズを見つけましょう。既製品ではなかなかサイズが合わないという場合は、オーダースーツも選択肢の一つです。

• 【ジャストサイズ目安】
• ● 着丈…ジャケット裾が、ヒップトップにかかる程度
• ● 袖丈…手首が隠れる程度
• ● スカート丈…立った時は膝が半分ほど隠れ、座った時は膝上5cm程度が目安
• ● パンツ丈…パンプスのヒールが少し隠れる程度

● 2着以上用意しておく

就職活動は長期にわたることが多く、説明会や面接が連日続くこともあります。そのため、スーツは2着以上用意しておくのがおすすめです。

2着あれば、万が一汚れてしまった場合でも、替えがあるため慌てずに対応できます。また、パンツタイプとスカートタイプの両方を用意しておけば、企業や業界の雰囲気、その日の天候などに合わせて使い分けることも可能です。

● 3年生の秋～冬頃の購入がベスト

就職活動が本格的に始まるのは、一般的に大学3年生の3月頃からです。スーツの準備はそれよりも早い、3年生の秋～冬頃から進めましょう。早めに購入することで、就活の開始前にじっくりと検討する余裕が生まれます。

スーツを早めに持っていれば、あとからサイズ調整が必要になっても対応可能です。さらに、秋や冬に実施されるインターンシップにも使用できます。

●【夏】ジャケットを着用してインナーを工夫する

夏の暑い時期であっても、面接や選考の場ではジャケットの着用が基本です。暑さ対策として、生地が薄いサマースーツがおすすめ。

インナーは、通気性の良いカットソーなどで工夫しても問題ありません。ただし、だらしない印象を与えないよう、ビジネスシーンにふさわしいデザインや色のものを選びましょう。

• 【POINT】
• ● 面接・選考時には必ずジャケットを着用する
• ● 通気性の良いサマースーツも検討する
• ● 暑くても、インナーはノースリーブではなく袖のあるものを選ぶ

●【冬】コートを着こなす

冬場は、スーツの上にコートを着用します。前述の通り、フォーマル度の高いトレンチコートやステンカラーコートがおすすめです。取り外し可能なライナー付きのコートであれば、春先や秋口の少し肌寒い時期にも着回せます。

ダウンコートや毛足の長いダッフルコートなどはカジュアルすぎるため、就活ではなるべく避けましょう。建物に入る前には、コートを脱いでたたんで腕にかけるのがマナーです。

• 【POINT】
• ● コートの色は黒・ベージュなど落ち着いた定番カラーを選ぶ
• ● ファーや装飾の多いデザインのコートは避ける
• ● 建物に入る直前にコートを脱ぎ、手に持つ

●【春・秋】気温差によって工夫する

春や秋は一日の中での気温差が大きいため、上着やインナーで上手に調節する必要があります。

スカートの場合、肌寒いからといってタイツを履くのはマナー違反にあたるため、基本的にはベージュ系のストッキングを着用します。また、ジャケットの下にニットやカーディガンを重ね着するのは基本NGです。インナーを工夫することで対応しましょう。

• 【POINT】
• ● タイツはNG（ストッキングは肌の色に近いベージュを選ぶ）
• ● カーディガンではなく、インナーのブラウスを長袖にするなどの工夫をする
• ● 気温に応じて、コートを上手に活用する